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「宝塔」は毎月1回発行されます。語り手の体験や現代に即したお話で、あなたの心が癒されますように。最新号をお届けします。
役立って生きよう(「宝塔」第364号)
人間としてこの世に生れた限り、人の為に多少なりとも役立って生きねばならないと教えられている。欲に迷いの多い我々には、最も大切な事である。
中国の故事に「老馬智(ろうばち)」という言葉がある。これは昔桓公(かんこう)の大軍が敵地に攻め入って山中で道に迷い帰ることが出来なくなった時、宰相(さいしょう)の管仲(かんちゅう)が申し出た。「道を踏み迷った時には、年老いた馬を解き放てば、本能的感覚で、必ず道を探し当てるものです」と言った。
これを聞いた桓公は、数ある馬のうちから、一番の老馬を選び出して、馬具一切を取り去って、解き放したところ、老馬は辺りを見回しているうち、方向が定まったのか、ようやく歩み出したので、これに従って大軍は後に続き、老馬の智恵によって事なきを得たという。・・・
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