令和8年 新年のご挨拶

 新年明けましておめでとうございます。皆様には益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。

 過ぎし一年、世界では戦火の長期化と力による自国利益の主張が続き、秩序と価値観が揺さぶられました。国内でも物価の高止まりに加え、猛暑と局地的大雨、野生動物被害、米価の不安定など、生活に直結する不安が広がりました。

 その最中にあっても、本佛殿の令和大改修は御信徒の真心と工事関係者の不断の努力により、当初の計画どおり順調に進んでおります。酷暑下の作業にもかかわらず大過なく推移し、台風の直撃を免れたことは、御本佛の御守護の賜と受け止めております。昨年1月よりお寄せいただいた奉納瓦は既に建設会社に託し、この春、復元される正面部分に葺かれる予定です。去る10月には瓦工房を訪れ、如来寿量品の「時我及衆僧 俱出霊鷲山」を大屋根正面に据える鬼瓦へ刻み込みました。

 また、本佛殿前に建設中の新築棟は、当初の研修棟計画を改め、開教110周年に御分骨した聖仏舎利と大釈迦涅槃像を御遷座する施設と致します。同時に宣教師・信徒納骨室も移転いたします。この決断の背後には、印度アンドラ・プラデシュ州バッティプロールの仏塔(紀元前3世紀創建)を一昨年に訪ね、聖仏舎利の発見と伝持の原点に触れた体験がございます。これを機に、教団における聖仏舎利に対する供養のあり方を見直す必要を覚え、今回の変更に至りました。令和大改修を契機に、法華経の説く「廣供養舎利」に則り、聖仏舎利を中心に据えて先祖供養をいよいよ篤くして参ります。移転により納骨室の耐震性・利便性は飛躍的に向上し、安心・安全に大切なご先祖をお参りいただける体制が整います。

 印度の霊鷲山は、山頂に鷲の姿を思わせる巨岩を擁し、教主釈尊が法華経をお説きになられた聖地です。わが「霊鷲山釈迦堂」は、正面の偉容が大きく羽を広げた鷲を象(かたど)り、久遠本佛まします根本道場であります。私たちが真剣に妙法を信じ行ずるとき、「時我及衆僧 俱出霊鷲山」――佛と弟子とが共に霊鷲山に現れるとの教えのとおり、教祖様や先師と共々に仏道を歩む力が涌き出でます。「大火所焼時 我此土安穏」。世情いかに乱るとも、この道場は破れざる安穏の拠り所であります。

 本佛殿は本年末に改修工事が完了し、令和9年5月の落慶を期します。どうか御信徒の皆様には、安立行大菩薩の眷属の自覚をもって、なお一層の御支援・御協力を伏してお願い申し上げます。皆様にとって本年が実り多き一年とならんことを祈念いたします。

合掌

大乗教管長 杉崎 法教

 新年明けましておめでとうございます。皆様には益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。

 過ぎし一年、世界では戦火の長期化と力による自国利益の主張が続き、秩序と価値観が揺さぶられました。国内でも物価の高止まりに加え、猛暑と局地的大雨、野生動物被害、米価の不安定など、生活に直結する不安が広がりました。

 その最中にあっても、本佛殿の令和大改修は御信徒の真心と工事関係者の不断の努力により、当初の計画どおり順調に進んでおります。酷暑下の作業にもかかわらず大過なく推移し、台風の直撃を免れたことは、御本佛の御守護の賜と受け止めております。昨年1月よりお寄せいただいた奉納瓦は既に建設会社に託し、この春、復元される正面部分に葺かれる予定です。去る10月には瓦工房を訪れ、如来寿量品の「時我及衆僧 俱出霊鷲山」を大屋根正面に据える鬼瓦へ刻み込みました。

 また、本佛殿前に建設中の新築棟は、当初の研修棟計画を改め、開教110周年に御分骨した聖仏舎利と大釈迦涅槃像を御遷座する施設と致します。同時に宣教師・信徒納骨室も移転いたします。この決断の背後には、印度アンドラ・プラデシュ州バッティプロールの仏塔(紀元前3世紀創建)を一昨年に訪ね、聖仏舎利の発見と伝持の原点に触れた体験がございます。これを機に、教団における聖仏舎利に対する供養のあり方を見直す必要を覚え、今回の変更に至りました。令和大改修を契機に、法華経の説く「廣供養舎利」に則り、聖仏舎利を中心に据えて先祖供養をいよいよ篤くして参ります。移転により納骨室の耐震性・利便性は飛躍的に向上し、安心・安全に大切なご先祖をお参りいただける体制が整います。

 印度の霊鷲山は、山頂に鷲の姿を思わせる巨岩を擁し、教主釈尊が法華経をお説きになられた聖地です。わが「霊鷲山釈迦堂」は、正面の偉容が大きく羽を広げた鷲を象(かたど)り、久遠本佛まします根本道場であります。私たちが真剣に妙法を信じ行ずるとき、「時我及衆僧 俱出霊鷲山」――佛と弟子とが共に霊鷲山に現れるとの教えのとおり、教祖様や先師と共々に仏道を歩む力が涌き出でます。「大火所焼時 我此土安穏」。世情いかに乱るとも、この道場は破れざる安穏の拠り所であります。

 本佛殿は本年末に改修工事が完了し、令和9年5月の落慶を期します。どうか御信徒の皆様には、安立行大菩薩の眷属の自覚をもって、なお一層の御支援・御協力を伏してお願い申し上げます。皆様にとって本年が実り多き一年とならんことを祈念いたします。

合掌

大乗教管長 杉崎 法教