令和5年 新年のご挨拶

令和5年 新年のご挨拶  大乗教管長 杉崎 法教

 明けましておめでとうございます。新しい年を迎え、皆様には益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。

 さて昨年は危機の年でありました。国内ではオミクロン株が猛威をふるい、感染の恐怖が社会を覆いました。7月、安倍晋三元首相が選挙遊説中凶弾に倒れ、その後発覚した旧統一教会問題は深刻な政治不信を招いています。一方海外では、2月末ロシアがウクライナへの侵攻を開始。凄惨な戦争が今も続いています。日本を含む東アジアにおいても軍事的緊張が高まっています。これらに加えて世界的なインフレの波が人々の生活を直撃しました。まさに昨年は政治、経済、社会の至る所で危機的な出来事が続き、末法悪世の状況は厳しさを一層深めています。

 しかし、この様な困難な時代に遭遇している私たちですが、妙法行者として未来を向いて進んで行かねばなりません。今年は開教110周年、聖仏舎利奉迎50周年の大きな節目の年。私は本年を大乗教が新しく生まれ変わっていく為のスタートの年として位置付けたいと考えております。具体的には、5月14日の開教110周年記念式典に際して、教団の宝・聖仏舎利の御分骨式を厳修の後、霊山安立廟に御安置いたします。また同日、令和未来プロジェクト(大乗教本仏殿等令和大改修事業)を正式に始動いたします。

 聖仏舎利を今あえて御分骨する理由は、過去50年の経験と反省に立って、より深く、より篤くお釈迦様の御真骨に対して手を合わせ、供養すべきであると考えるからです。聖仏舎利への信仰を篤くし、まず私たち自身が、大乗教こそ教主釈尊が正に現在する教団であるとの自覚を高めることが大切です。

 令和未来プロジェクトについては、本仏殿新館側の解体工事がいよいよ今秋に始まる予定です。およそ2年の工事を経て、令和8年初旬に霊鷲山釈迦堂(本仏殿)は創建当時の伝統美を取り戻し、より強靭化されて蘇ります。霊鷲山釈迦堂を未来につなぐ為、皆様の絶大なる御協力を冀(こいねが)うものであります。

 3年にわたるコロナ禍は教団活動に深刻なダメージを与えました。また急速なインフレによる経済状況の悪化等、現在大事業を遂行する上で強い逆風が吹いています。しかし我々はコロナ以前の世界には戻れないし、末法悪世の娑婆世界にあれば、行く手を阻むお試しを避けては通れません。令和未来プロジェクトを速やかに実行し、本来の使命である妙法広宣流布の基盤を盤石にする機会を逃してはなりません。教祖杉山辰子先生や大乗教の先師は、各々時代を先取りする積極性をもって困難を乗り越え、妙法広宣流布に挺身されました。教祖の血脈を継承する我々も常に教団を未来へ前進させる精神、すなわち〝安立行で時代を拓く〟気概が求められているのです。

 皆様方には御健勝でご精進下さいます様お祈り申し上げて、新年のご挨拶とさせて頂きます。

                                合掌

令和5年 新年のご挨拶
大乗教管長 杉崎 法教

 明けましておめでとうございます。新しい年を迎え、皆様には益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。

 さて昨年は危機の年でありました。国内ではオミクロン株が猛威をふるい、感染の恐怖が社会を覆いました。7月、安倍晋三元首相が選挙遊説中凶弾に倒れ、その後発覚した旧統一教会問題は深刻な政治不信を招いています。一方海外では、2月末ロシアがウクライナへの侵攻を開始。凄惨な戦争が今も続いています。日本を含む東アジアにおいても軍事的緊張が高まっています。これらに加えて世界的なインフレの波が人々の生活を直撃しました。まさに昨年は政治、経済、社会の至る所で危機的な出来事が続き、末法悪世の状況は厳しさを一層深めています。

 しかし、この様な困難な時代に遭遇している私たちですが、妙法行者として未来を向いて進んで行かねばなりません。今年は開教110周年、聖仏舎利奉迎50周年の大きな節目の年。私は本年を大乗教が新しく生まれ変わっていく為のスタートの年として位置付けたいと考えております。具体的には、5月14日の開教110周年記念式典に際して、教団の宝・聖仏舎利の御分骨式を厳修の後、霊山安立廟に御安置いたします。また同日、令和未来プロジェクト(大乗教本仏殿等令和大改修事業)を正式に始動いたします。

 聖仏舎利を今あえて御分骨する理由は、過去50年の経験と反省に立って、より深く、より篤くお釈迦様の御真骨に対して手を合わせ、供養すべきであると考えるからです。聖仏舎利への信仰を篤くし、まず私たち自身が、大乗教こそ教主釈尊が正に現在する教団であるとの自覚を高めることが大切です。

 令和未来プロジェクトについては、本仏殿新館側の解体工事がいよいよ今秋に始まる予定です。およそ2年の工事を経て、令和8年初旬に霊鷲山釈迦堂(本仏殿)は創建当時の伝統美を取り戻し、より強靭化されて蘇ります。霊鷲山釈迦堂を未来につなぐ為、皆様の絶大なる御協力を冀(こいねが)うものであります。

 3年にわたるコロナ禍は教団活動に深刻なダメージを与えました。また急速なインフレによる経済状況の悪化等、現在大事業を遂行する上で強い逆風が吹いています。しかし我々はコロナ以前の世界には戻れないし、末法悪世の娑婆世界にあれば、行く手を阻むお試しを避けては通れません。令和未来プロジェクトを速やかに実行し、本来の使命である妙法広宣流布の基盤を盤石にする機会を逃してはなりません。教祖杉山辰子先生や大乗教の先師は、各々時代を先取りする積極性をもって困難を乗り越え、妙法広宣流布に挺身されました。教祖の血脈を継承する我々も常に教団を未来へ前進させる精神、すなわち〝安立行で時代を拓く〟気概が求められているのです。

 皆様方には御健勝でご精進下さいます様お祈り申し上げて、新年のご挨拶とさせて頂きます。

                                合掌