春季大祭・開教百十周年記念式典が無事厳修されました

5月14日(日)、聖仏舎利宝塔教祖殿において《春季大祭・開教百十周年記念式典》が、杉崎法教管長先生をご導師に厳かに営まれました。

<写真:開教百十周年記念式典>

【教祖殿式典】

 午前10時より開式。始めに起雲社寺建築設計・代表取締役の野村健太氏が登壇しました。起雲社寺は日本各地の寺院や木造建築を広く手がける会社です。令和未来プロジェクトの一環として今秋より始まる総本山本佛殿の大改修を取り仕切っていただきます。

 社寺建築一筋に歩んでこられた野村氏の挨拶の後、「総本山本佛殿大改修プラン」の映像が上映されました。精密な実測にもとづいて作成されたCG映像によって本佛殿が立体的に映し出されていき、野村設計士より詳細な説明が行なわれました。

 野村氏の退席後、「聖仏舎利御分骨式」の模様が映像で紹介されました。

 大乗教はインド政府よりお釈迦様の御真骨を奉迎して50年の歳月を経ました。聖仏舎利は御分骨され、新たに霊山安立廟にもお祀りいたします。

 御分骨式は4月26日、仏舎利殿において管長先生と副管長先生のお二人で営まれました。聖仏舎利を二つの舎利容器に移して準備を整え、春季大祭当日を迎えたのです。

  映像が終了して舞台の上が改まり、宣教師一同が舞台上に起立。聖仏舎利をお迎えいたします。

 客席後方の扉が開いて管長先生が聖仏舎利を携え教祖殿に入場。管長先生は中央通路を進んで舞台上へ。客席に向き直った後、頭上に聖仏舎利を頂いて参拝のご信徒にお披露目されました。

<写真:聖仏舎利の入場>

 聖仏舎利を教祖像の御前に仮安置して春季大祭の式典が始まりました。献灯の儀、献菓献茶の儀、御詠歌奉詠の後、杉崎管長先生ご導師のもと読経が営まれました。

 読経の後、管長先生は「誓詞」を奉読されました。開教百十周年を迎えて決意新たに「霊山の誓い」実現に邁進していくことを教祖様の御霊前にお誓いされたのです。

<写真:管長先生の誓願>

 神通掛念珠授与、長寿者顕彰式を終え、管長先生が挨拶に立たれました。

「今年は、大乗教にとって大きな節目の年です」と管長先生は切り出されました。

 一つは、開教百十周年。もう一つは、インド政府より聖仏舎利を奉迎して五十周年の年に当たるということ。この節目の年に皆様のご理解ご協力をいただき総本山本佛殿等の大改修を推し進めて行きたいと述べられました。

 式典を終え、管長先生はふたたび聖仏舎利を携えて教祖殿を退出されました。

【本佛殿式典】

 午後0時30分、式典会場は本佛殿に移され、結縁(けちえん)法要が営まれました。

<写真:管長先生が聖仏舎利を捧げ持つ(本佛殿)>

 宣教師、ご信徒が見守るなか、管長先生が聖仏舎利を胸に抱(いだ)かれ入堂されました。内陣に設けられた厨子(ずし)に聖仏舎利を仮安置。聖仏舎利から善の綱が伸びており、これに触れることによって深く仏縁を結ぶこと(結縁)ができます。

 読経中、霊山正覚写経の納経式と結縁の儀が行なわれました。ご信徒は柄香炉によるお清めを受けて中陣に進み、善の綱に触れます。

 読経を終え、管長先生が聖仏舎利を捧げ持ち、本佛殿を退堂されました。

【霊山安立廟式典】

<写真:聖仏舎利の御安置式>

 午前の式典より聖仏舎利は、教祖殿、本佛殿を巡って移動して、最後に聖仏舎利塔地下の霊山安立廟に至りました。聖仏舎利はここに御安置され、教団の未来を切り拓いていく先祖供養の根本道場となります。

 管長先生をご導師に宣教師一同が着座して、ご信徒の見守るなか読経が営まれました。

 午後2時、すべての日程を終了いたしました。行事を支えてくださった方々に深くお礼申し上げます。