令和6年 新年のご挨拶
新年明けましておめでとうございます。皆様には益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
教団は昨年開教百十周年及び聖仏舎利奉迎五十周年という二つの大きな節目を迎えました。新型コロナが第五類に移行され、社会活動が徐々に平時の状態に戻る時機を捉え、五月に開教百十周年祭を盛大に催し、その折に聖仏舎利の御分骨式を厳修いたしました。九月には秋季大祭並びに御本尊遷座式を執行し、本佛殿等令和大改修事業の本格的な準備に入りました。既に聖仏舎利宝塔教祖殿には一尊四菩薩が御安置され、仮本堂となっています。
本年より令和未来プロジェクトは実行段階に移ります。本佛殿新館側の解体(第一段階)、本佛殿木造側復元・耐震工事(第二段階)、研修棟・事務棟の建設(第三段階)の順に工事は進み、完成まで約三年の月日が費やされる予定です。私は令和未来プロジェクトによって教団が取り組むべき課題は、施設整備(器の問題)もさることながら、それを妙法広宣流布にどう活かしていくかという我々の意識改革にあると考えます。コロナは去っても、教団活動は、まだまだコロナ禍以前の活動水準に戻っているとは言い難い。古より「一器の水を一器に伝うる」と教えられます。教えにおける器とは施設ではなく信仰者自身であることは言うまでもありません。尊い妙法を継承し、戦争や自然災害の絶えることのない末法悪世にあって広宣流布を行っていく為には、我々の信仰姿勢を真剣に見直して未来に備えることが、厳しい経済状況の折柄、多大なるご負担をお願いしているご信徒各位の思いに応える道だと心得ます。
ちょうど五十年前、印度政府からお釈迦様の御真骨を拝受してこられた先師達は、その偉業により教祖杉山辰子先生の教えがお釈迦様直伝の教えであると証明し、真実の大道を歩めというメッセージを今なお発し続けています。そして我々もこの度の一大事業を通じて、五十年後、百年後を生きる大乗教の信徒へのメッセージを発していかなくてはなりません。すなわち「時代が如何に変わろうとも、教主釈尊は霊鷲山におわして、安立行大菩薩の眷属は衆生救済の使命を果たさなければならない。霊鷲山釈迦堂はかかる重大使命を担う妙法行者の根本道場であり続けなければならない」という強い思いを未来へ届けていく責務があります。
本年より新たな教団の指針「安立行で時代を拓こう―霊鷲山釈迦堂を未来へ―」を掲げ、不自惜身命の決意で令和未来プロジェクトを推進して参る所存であります。皆様方におかれまして絶大なるご協力・ご支援を賜らんことを冀います。
教祖様のお生まれ年「辰年」の幕開けです。皆様方にとって本年が、飛龍の如く一大飛躍の年にならんことを祈念いたしております。
合掌
大乗教管長 杉崎 法教
新年明けましておめでとうございます。皆様には益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
教団は昨年開教百十周年及び聖仏舎利奉迎五十周年という二つの大きな節目を迎えました。新型コロナが第五類に移行され、社会活動が徐々に平時の状態に戻る時機を捉え、五月に開教百十周年祭を盛大に催し、その折に聖仏舎利の御分骨式を厳修いたしました。九月には秋季大祭並びに御本尊遷座式を執行し、本佛殿等令和大改修事業の本格的な準備に入りました。既に聖仏舎利宝塔教祖殿には一尊四菩薩が御安置され、仮本堂となっています。
本年より令和未来プロジェクトは実行段階に移ります。本佛殿新館側の解体(第一段階)、本佛殿木造側復元・耐震工事(第二段階)、研修棟・事務棟の建設(第三段階)の順に工事は進み、完成まで約三年の月日が費やされる予定です。私は令和未来プロジェクトによって教団が取り組むべき課題は、施設整備(器の問題)もさることながら、それを妙法広宣流布にどう活かしていくかという我々の意識改革にあると考えます。コロナは去っても、教団活動は、まだまだコロナ禍以前の活動水準に戻っているとは言い難い。古より「一器の水を一器に伝うる」と教えられます。教えにおける器とは施設ではなく信仰者自身であることは言うまでもありません。尊い妙法を継承し、戦争や自然災害の絶えることのない末法悪世にあって広宣流布を行っていく為には、我々の信仰姿勢を真剣に見直して未来に備えることが、厳しい経済状況の折柄、多大なるご負担をお願いしているご信徒各位の思いに応える道だと心得ます。
ちょうど五十年前、印度政府からお釈迦様の御真骨を拝受してこられた先師達は、その偉業により教祖杉山辰子先生の教えがお釈迦様直伝の教えであると証明し、真実の大道を歩めというメッセージを今なお発し続けています。そして我々もこの度の一大事業を通じて、五十年後、百年後を生きる大乗教の信徒へのメッセージを発していかなくてはなりません。すなわち「時代が如何に変わろうとも、教主釈尊は霊鷲山におわして、安立行大菩薩の眷属は衆生救済の使命を果たさなければならない。霊鷲山釈迦堂はかかる重大使命を担う妙法行者の根本道場であり続けなければならない」という強い思いを未来へ届けていく責務があります。
本年より新たな教団の指針「安立行で時代を拓こう―霊鷲山釈迦堂を未来へ―」を掲げ、不自惜身命の決意で令和未来プロジェクトを推進して参る所存であります。皆様方におかれまして絶大なるご協力・ご支援を賜らんことを冀います。
教祖様のお生まれ年「辰年」の幕開けです。皆様方にとって本年が、飛龍の如く一大飛躍の年にならんことを祈念いたしております。
合掌
大乗教管長 杉崎 法教